こんにちは、koholaです🐋
今回は、お子さんが不登校になった時に親ができることについて、実体験を交えてまとめて行きたいと思います。
私の実体験と、娘の意見、周りにいる不登校を経験した親子の話を通して感じていることがあります。
それは、親が変われば子も変わるです。
強引な言葉に聞こえるかもしれませんが、このことについて詳しく説明していきたいと思います。
不登校のサイクルを理解する
不登校になった子供たちの心と体には特定のサイクルがあります。
世の中にはいろいろなサイクルが紹介されていますが、私が実際に娘の不登校を経験したうえで感じたサイクルについて紹介します。
・混乱期
不登校が始まって、心身ともに混乱したり、罪悪感を感じたり、自己肯定感が著しく下がる時期
・安定期
子も親も不登校の生活に慣れ、子供が引きこもりがちになる時期
・回復期
外との繋がりを求めるようになったり、家族とのコミュニケーションが増える時期
・復活期
学校へ通うことを考えられるようになったり、進路についてアクションが伴ってくる時期
このサイクルは、明確に移行していく訳ではなく、お子さんの状態によって行ったり来たりを繰り返す場合があります。
それぞれの状態について、実体験を踏まえて説明します。
「混乱期」に起こりやすい子供の変化
この混乱期を私は、不登校の行き渋りから、完全に不登校になった状態ということで話を進めていきます。
不登校の始まりは、お子さんの学校への行き渋りから始まることが多いかと思います。または、体調を崩して長くお休みをしてしまった後から始まることもあります。
学校に行きたくない理由は、お子さんそれぞれ違います。
「学校の生活に馴染めない」
「先生に強く叱られたことで学校に行けなくなってしまった」
「お友達とケンカしてしまって学校に行きにくい」
「いじめられた」
「起立性調節障害になってしまった」
どんな理由にせよ、他の子のように学校に通えないことに悩み、傷ついているのはお子さん自身です。
親の接し方、対応によっては、どんどん心も体も不調になっていってしまうことがある時期なので、お子さんへの声掛けには注意が必要な時期になります。
【我が家の場合】
不登校から1~2ヶ月くらいが混乱期に該当したかなと思います。
この時期の娘はとにかく気分が落ち込んでいて、家族とのコミュニケーションも少なくなっていました。
食欲もあまりないし、部屋にこもることが多く、体調もメンタルも心配する日々でした。
混乱期に該当する時期について、娘にどんな気持ちでいたのかを聞いたことがあります。
「みんなと同じことが出来ない自分を責めたし、家族に迷惑をかけていることも感じていたから、自分は生きていていいのかな?ってずっと思ってた」
と話してくれました。
この混乱期は私自身も娘の不登校に悩み葛藤していました。
出社する働き方をしていたため、娘を長時間1人にしていて不安でしたし、なによりも娘の将来がとても心配でした。
「安定期」に起こりやすい子供の変化
安定期という言葉は、不登校の終わりが見えてきたことを連想させますが、子供も親も不登校の生活になれてきた時期を指します。
ある程度不登校の期間が長くなってきた時期で、子供は昼夜逆転生活になっていたり、動画やゲームなど自分が好きなことだけをして過ごすことが多い時期になります。
親からすると、子供の将来の不安から勉強を促したり、学校へ行くように働きかけをしてしまいがちな時期ですが、まだ子供の心と体は回復しきっていない期間です。
無理な働きかけをしないように気を付けた方がいい時期になります。
【我が家の場合】
安定期は半年以上続いたと思います。
当時の私は、娘は部屋にこもってYouTubeを見たり、ゲームをしたり好き勝手やっているように感じていました。
親の私はと言うと、まだ不登校についての悩みは尽きず、どうしたものかと思案していました。
ゲームが出来るなら、勉強を少しくらいできるんじゃないか?と思って、勉強することを勧めたこともありましたが、全くやる気配はありませんでした。
娘に安定期の頃の気持ちについて聞いた時、本人にしか分からない苦悩があったことを知りました。
「不登校の生活には慣れたけど、なんにもしてない自分に価値がないと感じて生きているのがつらかったし、YouTubeとかゲームとかしてたけど、楽しいって感情はなかった。ただ時間を潰すためにしてたから。今まで楽しかったことが楽しくなくなってつらかった」
こんな精神状態だったら、勉強どころではありませんよね😔
確かに、この期間に娘が自殺したら楽かなとポロっと気持ちをこぼしたことがあって、心療内科に行くことも考えた時期でした。
「回復期」に起こりやすい子供の変化
回復期はお子さんが、家族以外の存在との繋がりを求めだす時期になります。
ある程度不登校の期間も長くなり、不安は抱えながらも親に学校に行くように言われなくなり、自分のペースで生活が出来て、心も体も回復しつつある時期になります。
家族とのコミュニケーションも増え、一緒にお出かけをして息抜きすることも、お子さんのストレス発散になる場合もあります。
しかし、まだ学校に行くことや、フリースクールなどに参加できる状態かというと、そうではありません。
気持ちは、なんとなく外との繋がりを求めている。でも、不安やストレスがかかってしまうと、安定期の状態に戻りやすい時期でもあるので注意が必要です。
学校はお休みしつつも学びの意欲が湧いてくるお子さんもいるかと思いますので、その場合はフリースクールについてお子さんと話合ってみてはいかがでしょうか?
通学とオンラインの2種類あるので、お子さんが参加しやすい形でゆっくり参加していくことをおすすめします。
もし、フリースクールに参加したけど、休みたい、辞めたいとお子さんが言った場合は、お子さんの気持ちを最優先してあげてください。
👇フリースクールについての記事はコチラ👇
フリースクール選びガイド
【我が家の場合】
フリースクール選びガイドにも記載しましたが、我が家は安定期~回復期に、娘が家族以外の人たちとの繋がりを求めるようになりました。
心配でしたが、「ネット上で気が合う人と繋がってもいいよ」と伝えましたが、テキストでのやり取りではなく、直接的な交流を求めているようでした。
そこで、フリースクールの存在を知り、通えるところにあるフリースクールの体験を申し込みました。
そのフリースクールには、小学生から高校生までのお子さんたちが居て、通常の活動と活発な子が過ごすスペースと、静かな子が過ごせるスペースの2つ部屋がありました。
2回ほど体験をして、フリースクールに入会しました。
入会金や月謝ですが、ひとり親家庭の減額が適用された価格になります。
入会金:50,000円→35,000円
月謝:12,000円→8,400円(週1回通うコース)
大体のフリースクールは入会金がかかるので、どれくらいになるか確認が必要です。
また、我が家の場合、私がフルタイムで働いていたため、キッズタクシーを利用する必要があり、
往復で約6,000円ほどかかっていました。
ひとり親でお金に余裕がある訳ではなかったので、痛い出費でしたが、娘が望んだことを叶えてあげたかったので、多少の出費はしょうがないとフリースクールに入会しました。
順調に回復していくかな~と、希望を抱いていたのですが、そう簡単にはいきませんでした😅
娘が通っていたフリースクールは、すでに長く通っているお子さんたちが居てグループが完成していたようで、馴染むことが出来ず入会から2~3ヶ月でフリースクールを辞めることになりました。
入会金の返金はないので、「痛い出費だったな」といった感情だけが残りました😂
そんなことがありながらも、娘のメンタルが安定期程落ちることはなく、この回復期は一緒に出掛けることを楽しめるくらいにメンタルは回復している状態でした。
娘曰く、この時期のお出かけはいい思い出として残っているようです。
「ママと映画に行ったり、カラオケとかカフェに行けたのはすごく気分転換になって楽しかった。平日のお店は人が少ないから出かけやすかった」
この時期、私は月に1回は有休を消化して、娘と出かけるための時間を取るようになっていました。
私も、娘の不登校の状態に慣れてうちはうちと割り切れるようになっていました。
「復活期」に起こりやすい子供の変化
回復期を経て、この時期はより積極的にお子さん自身が身動きが取れるようになる時期になります。
回復期で、進路について親子で話し合えるほどメンタルが落着いていた場合、復活期は実際に学校説明会に参加できるようになったり、次の進学に向けてアクティブに動ける状態になっています。
例えば、進学に向けてフリースクールや塾で学びを深めてみたり、進学に必要な情報や物を集めることにお子さん自身も積極的に参加できる状態になっていたり、学校の教室以外の場所へ少しの時間であれば登校出来るようになるお子さんもいます。
【我が家の場合】
娘が不登校になったのは中1の夏ごろだったので、私たち家族のこの時期の課題は進学はどうするかでした。学校に行かない間、大げさではなく、全く勉強していなかったし、中学校にも月に1回の先生やスクールカウンセラーとの面談しか行っていなかったので、出席日数も全く足りない。
そんな現実を改めて実感して、娘も私も内心焦りを感じていました。
ちょうど、3年生の時の担任の先生が部活動の先生で、いろいろなことを相談しやすかったので、どんな方法があるかを相談したことがありました。
そこで知ったのが、通信制の学校です。
通信制と行っても、実際に全日制で通う学校もあったり、自宅学習メインで登校日のみ学校に行くなどいろいろな通い方があることを知りました。
学習面や出席日数、娘のメンタルへの負担を考えて、公立や私立への進学は断念し、通信制の学校説明会に参加しました。4校ほど、説明会に参加して、娘自身にどこに行きたいかを決めてもらい、現在の学校に入学することになりました。
長い時間がかかりましたが、この頃の娘は不安はありながらもしっかり自分の進路を考えられる状態になっていました。
この頃について娘に話を聞いたところ、
「ママが進学は無理しなくてもいい、来年チャレンジしてもいいし、焦らなくていいって言ってくれたから、気持ちを楽に進学について考えることが出来た。不安はあったけど、どうしたら良いかをじっくり話して、1つずつ不安を解消していけたのが良かった。先生にも感謝だよね」
と言ってました。
この回復期はお子さんが元気になって来て、元の生活を周囲の人たちが押し付けやすくなってしまいます。しかし、この不登校のサイクルは一歩進んで二歩下がるじゃないですが、お子さんの状態が良くなったと思ったら、1つ前のサイクルに戻ることは良くあるので、お子さんのペースを尊重して過ごすことをおすすめします。
親ができるサポートと関わり方
不登校を解消するには親や大人のサポートが必要不可欠です。
親自身も子供の不登校は大きな悩みになると思います。
学校に行きたくないってサボりでは?
何が理由なんだろう?
なんでこうなっちゃったんだろう?
自分の育て方が悪かったのかな子供の将来はどうなってしまうの?
周囲からどう見られるだろう?
ご自分を責めてしまう場合や、子供がサボっているだけではないかなど、とにかく心の中は嵐のような状態になってしまうのではないかと思います。
私もそうでした。
不登校になってしまった理由を知って、早く学校に行けるようになって欲しかったし、子供の将来がとても不安でした。
何よりも、自分を責めていた気がします。
しかし、一番つらくて悩んでいるのはお子さんです。親の不安定な気持ちは不思議なくらい子供に伝わります。
サポートする私たち大人の関わり方はとても大事になりますので、お子さんにどんな接し方をするといいかをまとめていきたいと思います。
子供の気持ちを否定せず受けとめる
学校への行き渋り、不登校になってから、子供から出てくる言葉はマイナスな言葉が多いかと思います。
「お腹が痛い…」
「なんにもしたくない(出来ない)…」
「放っておいてよ」
「自分なんて居なきゃ良かった」
みんなと同じことが出来ない自分を責めたり、フラストレーションが家族に向いてしまうお子さんも至ります。
ここで、お子さんを責めてしまったり、否定してしまうとお子さんの心に大きな傷を作ることになってしまいますし、不登校の期間が長引く可能性があります。
親や大人も初めてのことに不安や戸惑いを抱えてしまうかと思いますが、お子さんの発言や態度は肯定的に受け止めてあげてください。
私自身も娘に、「こんな状態だったら、死んだ方がいいのかな…」と言われたことがあります。
そんなにつらい状態にさせてしまったのかと、とても悲しくなりましたし、自分の無力さを呪いました。
でも、こちらがどっしり構えていないと娘をさらに不安にさせてしまうと思い、「素直な気持ちを話してくれてありがとう」と娘の言葉を丸っと受け止めることを意識していました。
親とて初めてのことは不安が付きまとうものなので、
「ママも初めての経験で、何が正解か分からない。でも、試行錯誤しながらも一緒に乗り越えたい」
と飾ることなく本心を話し、娘と一緒に泣いた事もありました。
高校に通うようになった娘がよく話してくれた言葉。
「私がどんなにマイナスなことを言っても、ママが全部受け止めてくれて時間を気にせず話に付き合ってくれたり、たまに本音を話して2人で泣いたりしたから、徐々に回復できたと思う」
娘の言葉が嬉しくて、年齢のせいで涙腺が弱くなっている私は喜びの涙を流したのですが笑
私と娘の関係は、不登校前より今の方がとてもいい関係性を気づけていると思います。
親子とはいえ、お互いの考えが分かりきっている訳ではないので、お互いの気持ちを正直に話すことはとても大切です。
家庭で安心できる環境をつくるポイント
子供が安心して過ごせる家庭環境をつくるために大切なのは、否定しない・比べない・急かさないことです。学校を休んでいる間、子どもは自分の気持ちを整理し、エネルギーを回復していく大切な時間を過ごしています。
無理に学校の話をせず、「今日はどうしたい?」と子どものペースを尊重して声をかけましょう。
また、家庭内に安心できる居場所、時間を気にせず、好きな音楽を聴ける場所や、ゲームが出来る場所、動画や読書が出来る場所など穏やかに過ごせる空間をつくることも効果的です。
親から見るとダラダラ好きなことだけして過ごしているように見える時間も、お子さんにとっては大切な充電時間です。
心配から、行動を制限したくなる気持ちをグッと抑えて、お子さん自身の回復力を信じて見守ってあげましょう。
親が子供を信じて穏やかに過ごす姿は、子供に安心感を与えます。
そして、お子さんが過ごす部屋などの環境も工夫をしてみることをおすすめします😊
娘が不登校の頃から、我が家ではサンキャッチャーを飾るようになりました。
詳しい内容については、お部屋に虹を招く暮らしをご覧ください🌈
ちょっとした環境の変化から生まれるコミュニケーションがあります。
大げさに、わざとらしくではなく、自然な形でお子さんとのコミュニケーションを深めていってください✨
さいごに
今回は不登校のサイクルについてまとめましたが、お子さんのサポートはもちろん大事ですが、日々お子さんを支える親自身の心と体のケアもとても大切です!
親が毎日疲れて、暗い表情をしていると、敏感なお子さんの場合「自分が不登校になったから親を困らせているのでは…?」と自分を責めてしまうお子さんもいます。
私自身、娘の混乱期の時は娘のサポートと仕事、家事、学校とのやり取りなど、いろいろなことを1人で抱えて、見えない未来を悲観していました。表面上は笑顔を装っていましたが、お風呂に入って時に不安から涙する日々を送っていました😔
私がメンタルを安定させた方法はまた別の記事にまとめたいと思います。
つらい状態を1人で抱えるのは本当に大変です。お子さんを支えるあなたの支えとなってくれる方はいらっしゃいますか?
時には、誰かに相談してみたり、環境やお金が許すのであればマッサージなどで日々頑張っている自分を癒したり。そんな時間を持つことはとても大切なことです。
愛するお子さんのためにも、自分を大切にすることも大事にしてください。
子供を支えるあなたも大切な存在🍀
あなたは1人じゃない!


